ひとあじ違います

「TOUKAIー0」の耐震診断、補強計画等でいささか忙しくて、ブログの間隔があいてしまいました。
S邸もずいぶん出来てきました。
この回はベランダについて書いてみます。

ベランダは、出来あがってしまえば、どのベランダも同じように見えますが、私の施工はひとあじ違います。
外気にさらされているベランダの床は、一年中風雨、紫外線、酷暑、凍結など外部の中で一番気候の影響を受けてしまいます。それなりの対策をしないと、早く傷んできます。ベニヤの床の上に仕上防水をして終わりにしてしまうと、下地のベニヤがあまりもちません。
そこで私の場合は、根太組をした上に特類のベニヤ(腐りにくい合板)を張り、その上に気泡コンクリート厚さ50?を張りセメントを塗り、その上に仕上げの防水シートを貼り付けます。下地に熱が伝わりにくく、結露などで傷むこともなく、また、室内に外気温も伝わりにくくなり、一定の室内環境も保てます。
また、ベランダの立上がりの壁もベニヤ張りでなく、ケイ酸カルシウム板という水に強く腐りにくい材料を使っています。
外部に下地ベニヤを使い、室内側にプラスターボードを直接張ると、壁内の空気の流通が無くなり、外気の暑さで壁内が熱せられて蒸れていまい、腐る原因になります。
細心の注意をはらって施工しないと、十年後、二十年後に家を腐らせてしまう原因になってしまいます。
いろいろのベランダの施工はあると思いますが、家の中で一番傷みやすいところですので、一番気をつけ注意をはらいたい場所です。
あとあと問題が起こらないように作りたいものです。

防湿シートを張り、屋根瓦を葺きおわりました。

ベランダの下地の様子

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