はじめての「チルチン仕様の家」完成見学会

今回、見学会を開催させていただくのは、化学物質の放出を極力避け、
合板を使用せず、国産材のみで建てた、住む人と建てる人の健康に配慮した
「チルチン仕様」の家です。

チルチン仕様とは

  • 52種類の化学物質を測定していること
  • 住む人と職人の健康を害さない建材を用いていること
  • 廃棄の際に地球環境に極力負荷をかけないこと
  • 木材はすべて国産材を使っていること。

以上4条件を満たした家のことです。

建てるにあたり、化学物質をださないように、接着剤や使用材料の成分には、特に気をつかいました。
いままでやってきた工法と異なり、勝手が違うことで、携わる職人さんに
たいへん苦労をさせましたが、やっと完成しました。
チルチン仕様として家和楽工房が建てた初めての家となります。

手塗りの引きづり仕上げの壁が素朴な味わい

外観は、手塗りの引きづり仕上げの壁が素朴な味わいを感じさせます。
軒の杉板、垂木あらわし、銀いぶし瓦が、なつかしい郷愁を誘い、
2階窓下のサワラの木、ひのき面格子がやわらかな潤いをあたえてくれます。

こじんまりした玄関の隣は、下足室になっていて、家族用の玄関にもなっています。
下足室は、壁だけだなく棚板も杉板です。
下足室のおかげで、玄関はいつも整頓され、お客様を気持ちよく
お迎えすることができるでしょう。

玄関の土間タイル

玄関の土間タイルは、土を焼いたもので、
土のやわらかさが伝わってきます。

タイルの色使いにも、注目して見てください。

ガラス越しに、居間が続いています。
引き戸をあけて、2~3歩いくと、大きな吹抜が包みこむように広がります。

大きな吹抜が包みこむように広がります
杉の大きな梁

節のあるから松の床、コテで塗ったしっくいの壁、杉の大きな梁。
床、壁、梁が、お互いに溶けあって、ゆったりと落ち着いた心にさせてくれます。
ご家族の手形も、塗り壁ならではの思いで作りです。

そして、うれしいことに建築主さんは、ずい分前の見学会でプレゼントしたタイルを
大事にとっておいてくれました。
タイルが引き立ち、またじゃまにもならない場所へ埋めこんで取りつけました。

ずい分前の見学会でプレゼントしたタイル

造りつけのダイニングテーブルは、自然味を生かす様耳付きのナラの板です。
木のぬくもりで食事がいっそうおいしく感じると思います。

台所の食器棚は、奥様のご要望でシンプルな棚だけのものです。
工夫とアイデアで、使いやすい食器棚にしてくれそうです。
全て杉板なので安心して食器類をしまっておけます。

和室と居間のフスマは、壁に引き込めるので一部屋のようになり、
1階全てが一つの空間になります。

和室押入の内部も、必見です。
杉板の壁、中段はひのき板を張ってあります。杉は調湿効果がたかく、
ひのき板は、すのこ状になっていて、通気もきちんと出来湿気対策になります。

居間から階段を上がり、2階ホールにでると、
吹抜から、居間、食堂を見渡せます。

強い色は使わないで、木そのものの良さが引き立つように

ホールの東側が寝室、西側が子供室です。
子供室は、将来のリフォームを考え、自然塗料仕上げにし、
画びょうを刺すのも気にせず出来ます。

どちらの部屋にも、吹抜に面した壁に窓があり、
いつも家族の様子が伝わってきます。

外部、内部とも、強い色は使わないで、木そのものの良さが引き立つよう
自然素材にこだわり、気持ちのいい建物になりました。
また、樋も廃棄の際、ゴミにならないよう自然に還せるよう、塩ビでなく
ガルバリューム鋼板にしました。

木の香り、木のぬくもり

吹き抜けをかよう光と風。
木の香り、木のぬくもりが、やさしく包みこんでくれます。

「きれいな空気のただよう木としっくいの家
自然づくりが気持ちいい」

たくさんの方に見ていただきたいと思い、2週続けて見学会を開きます。
ぜひ、家和楽工房の初めてのチルチン仕様の家を見にきてください。

日時 11月19日(土)、20日(日)
   11月26日(土)、27日(日)
   AM10:00~PM5:00

場所 沼津市東沢田

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