木の家のぬくもりを大事にしたい

木の家のぬくもりを大事にしたい。

 

最近つくづくそう思う。

 

自然木、無垢の木、自然の素材(しっくい、土、紙、石)に

つつまれて生活することは、幸福なことです。

 

本物の木の家ですごせば、ギスギスした現代社会の

ストレスを少しでも忘れさせ、のんびりとした

癒された空間と時間を作ってくれます。

 

また情緒も生まれ、感性も豊かになります。

 

古い木造のお寺にいくと、癒されるように

自然木はやさしいのです。

 

私は、それが木の家の魅力だとの思いで

長年住宅建築に携わってきました。

 

鉄筋コンクリートや鉄骨にはない、やわらかみが

あります。

 

けれど最近の木造住宅にしても商品化され

壁材、床材、建具、造作材など、木肌に似せた

ラッピングの樹脂製品が多く使われています。

 

そして建物はキット化され、その部品等で組み立てされ、

建築されてゆきます。

 

自然のものは、何もありません。

 

構造材にいたっても、接着剤が多く使われた

集成材の柱、梁、ベニヤが当然のように

使われています。

 

そこには、本来の木造の姿がありません。

 

そこは、あたたかみに欠けているのです。

 

私は、昔ながらの職人さんを大切にして

人が本当に住んで気持ちよく受け入れられる

自然の材料を使い、長年、安心安全な

その建築主にあったオンリーワンの家を

作っていきたいと思っています。

 

無垢の木は、正直です。

 

大事にしてやれば、住む人に恩恵が

かえってきます。

 

経年変化で木は飴色に美しく変わり

時間の経過を物が語ってくれます。

 

居心地のよさ、風合いもでて、癒されます。

 

そして住む人に、なじんできます。

 

そして時がたつにつれ、思い出や懐かしさに

つながっていきます。

 

私は、そんな建物に多く寄り添ってきました。

 

ただ劣化してゆくだけの工業製品とは違います。

 

それが木の家が愛される所以です。

 

本物の木の家の魅力です。

 

木のやさしさを改めて見直してください。

 

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