2008年11月11日(火)
タイルの使い方
今、「ビルトインガレージのある家」の仕上げ工事をしています。
今回初めて、車庫出入り口シャッター廻りに、大型のコーナータイルを貼ってみました。通常は、三方(上、左右)の縁は金属の枠で囲うのですが、金属だと少し冷たさを感じると思い、建築主了解のもと、軌道修正をして、暖かみのあるタイルを貼ってみました。
外壁の色とのバランスも考え、タイル選びをしました。気を使って繊細なまでに選ばないとヒットせず、タイルを貼っても無駄になってしまい、間違えればいやみになりかねません。私にしてみれば、針に糸を通すように、精神をとぎすませて選びます。
タイルを貼ってから、外壁の吹付けをします。吹付けが終わって初めて、その組み合わせに遭遇します。自分の選んだタイルが良かったのか悪かったのか、わかります。
その外観のなかになんとなく溶け込んでいるタイル、主張せず自然におさまってポジションを与えられたタイルを見た時、うれしくなります。いいタイルだねえと言ってくださるよりも、気にならないくらいの方が最良です。
タイル貼りの様子
シャッター廻り
玄関ドア廻り
外壁仕上げも完了
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2008年10月17日(金)
サプライズ
手製の洗面台
前に買ってあった手作り手洗鉢が、ようやく日の目を見る時がきました。貝の裏のように角度によって輝きの変わる、グレーのモザイクタイルを見つけ、これならこのボウルにヒットして、いい感じの洗面台ができると思い、建築主に提案し、承諾を得ました。これも、作り手の楽しみのひとつです。
また、建物の中にタイル・ステンドグラス・アイアン等をサプライズとして、デザインしてすり込んでゆく。独自性が生まれる。既製品でもいいんだけれど、こだわれば手作りの感覚がほしくなる。手作りの熱意の感じられるものは、物語があり、飽きないし、あったかで手触りがいい。少しでも私は、住宅に建築主の承諾を得ながら、邪魔にならないメッセージを注ぎこみたいと思う。
どうせ作るんだから、建築主と一緒にその時の感覚を、建物のなかに出来る限り残しておきたい気持ちがある。
モザイクタイル
手作鉢
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2008年10月06日(月)
外壁について
ちょっと時間があいてしまいましたが、S邸の外壁材について説明したいと思います。
ここで使用している外壁材は、軽量気泡コンクリート(ALC版ともいいますが)です。人工的に軽石を作ったような材料です。
比重0.8なので水に浮き、厚さが50oあっても軽く、そのため地震力も抑えられます。また、気泡が入っていて厚みがあるので断熱効果も大きいです。
施工方法としては、外周の柱の外側に防湿シートを張り、その上に胴縁を打ち、ALC版を張ります。そして、ALC版のジョイントをコーキングした上で防水性のある塗料を塗布します。
防水性のない塗料だと、ALC版に水がしみこみ、ALC版内の金網が錆びてしまい、割れる原因になってしまいます。そのため、塗料は必ず防水性のあるものを使用します。
外壁は、室内のプラスターボード厚12、5o、柱105o、胴縁30o、ALC版50oになり、全部で197、5oの厚さになります。約20pの外壁の厚さになるので、断熱、防音は通常の建物よりはすぐれています。
また、軸組の外側に、断熱材をはってあるのと同じですから、外断熱工法と同じ効果があります。
なおかつ、内断熱として壁内に50oのグラスウールを入れていますので、外断熱と内断熱をしているのと同じで、二重の効果を生みます。
壁内の断熱材のことですが、壁内いっぱいに隙間なく、断熱材100oを入れると、温熱環境効果があり、次世代省エネルギー基準になりますが、私どもは壁内には、断熱材50oしか入れません。
なぜなら、壁内に通気をさせておきたいのです。一定の通気をとって、湿気、むれを失くし、柱をふくめ木材の腐り、シロアリ被害を防ぎ、家を長持ちさせたいのです。
壁内に、100oの断熱材を隙間なく充填すると、空気の流通がなくなり、まんいちサッシ廻りなどから雨漏りした場合、壁内が乾くことがなく、何年も気づかず放置すると、内部が腐って、シロアリ被害にあうともかぎりません。解体やリフォームの際に、何件もそういう状況に出くわしています。
昔の家は、断熱材は入っていないので、湿気や雨漏りがあっても空洞の壁内は自然に乾いて、家が長持ちしたのだと思います。
現代では、ヒーターやエアコン等を使う生活なので、外気と室内との温度差が出てしまい、断熱材を入れることは、結露をおこさないためにやむをえません。やはり外壁が、ある程度厚いほうが、内部での過ごしやすさも違います。
なお、断熱材はこれから、環境や健康のために、羊毛ウールにした方がよく、ただコスト的に高くなりますが、その方向にしていくつもりです。
外壁
断熱材
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