島田大井川マラソンを走ってきました

なぜこんなつらい思いをして42.195キロ走り切るのか自分でもわからない。そこに山があるから登るのと同じなのかもしれない。

 8000人もの人の群れにまぎれて、号砲を合図に一斉に走り出します。私は遅い方なので、スタートラインまで4分かかりました。島田市役所をスタートに、市街地を抜け、そして、風情の残る古い街並みの島田宿に癒されながら、大井川の河川敷に到達します。それからは、高低差の少ない河川敷を、ひたすら最後まで走り切るコースです。何本かの橋の下をくぐりぬけます。その中に、大井川に架かる木造の世界一長い蓬莱橋の下も、上目づかいでくり抜けました。 10キロ前なので、足はまだ軽やかに地面を捉えていきます。何回かフルマラソンを走って、前半スピードを上げてしまい後半バテてしまって、制限時間を超えてしまうことがありました。 30キロまではできるだけゆっくりと、体力を温存することに、心がけました。フルマラソンは、早くても遅くても、30キロから景色が変わります。余力をもっていないと、気力だけでは最後まで、走りきることができません。それまで、楽しく走っていたのに、急に、つらくなります。思考が変わり、こんな苦しい思いをして、こんなことなんになるのか、ここで歩いた方が楽なのにと、 こころで、せめぎ合いながら、それでも走るの辞めずに走ります。今まで自分が走ってきたことが無駄になるようで、足がひたすら地面を捉えていきます。ゴールに近づくごとに1キロの長さがとても長く感じてきます。一歩ずつ走り切れば、ゴールにたどり着くことを信じて、最後まで走り切ります。  そして、ゴール。  走り切ったという達成感が、体を包み込みます。それまで辛かったことが達成感で一瞬に消えていきます。ゴールした一瞬だけど自分が輝いて見えます。

島田大井川マラソン42.195キロ走り切りました。

ゴールにて

 

fb-share-icon0