神代ケヤキのテーブル

建築主に 800幅 2600の長さの 無垢のテーブルが欲しいとの依頼を受けました 。今までは 既製品の 化粧板で機能をはたすだけのテーブルでした 。私は木のやさしさ、おおらかさに魅せられ無垢で 造作家具、 食卓テーブルなど 作って 住宅に 取り入れています。 その、かもしだすやさしさとか、柔らかさ、 風合いに建築主が触れた事で 、事務所にも落ち着いた木のぬくもりのあるテーブルが 欲しいとのことになりま した。 その意向を受け木材店に出向き それにあった木、青森ヒバ、 北海道のキハダ、 大きな楠木、 神代ケヤキ、などを見せてもらいました。 私の中で 神代ケヤキが 一番いいと 思って いましたが 依頼者の 好みも 伺うため 写真を撮って 帰りました 。その後見ていただき 吟味した結果 神代ケヤキに 決め、制作に移りました。

1000年土の中に埋まっていた 神代ケヤキ

1000年以上 土の中に眠っていて 、現代に よみがえった木、 神代ケヤキを テーブルにしました。 よく腐りもしないで、 1000年もの間 生き残っていたかと、 思うと、 ロマンを感じます。 職人さんが、荒々しかった木を、すべすべに 磨いて、 オイルを塗り、 美しく仕上げました。 普通のけやきは、 木目がくっきりとして 、印象度 が強く 、自己主張が強い木ですが、この木は、木目が優しくおとなしく、 控えめで、 テーブルに しつらえて置かれたものを引き立てます。 またやさしい木なので向かい合って会談した時など 居心地がよく、 落ち着くので、 話が弾むと思います。 この上で食事をしても、器や料理が 一層映えるので、 より楽しい食卓になると思います。 木は、人生を、楽しくバックアップしてくれます。

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