見えなくなるなんて…
どの現場も、大工さんがコツコツと仕事をこなして
少しずつ確実に進んでいます。
今の季節は、日没が早くて、仕事の進め方が
大変なようです。
そんななか、仕事を楽しんでるなぁと思ったことがありました。
(本人は、そうではないようですが…。)
軒先のタル木とタル木の間の隙間をふさぐ板を
面戸板といいます。
和風で仕上げていくと、やはり昔ながらの工法、技術が
要求されます。
この現場では、玄関先の面戸板が、必要になりました。
大工さんは、この建物が長期優良住宅であることから
通気もとれるよう、換気面戸にしてくれました。
通気用にくりぬいた穴には、ステンレス金網を張り
虫の侵入も防ぐようになっていて
なかなかやるなぁと、感心させられました。
今まで気づいて、うまくやったねと言ってくれたのは
瓦屋さんだけだそうです。
外壁を仕上げていくと、もう見ることはできません。
ふさぐことはないけれど、外壁の厚みで隠れてしまい
見えなくなってしまいます。
こんなにきれいなのに、もたいないですねぇ。
考えてみると、大工さんの仕事って、もったいないけど
隠れてしまうところが、たくさんあります。
1月には、構造見学会を予定しています。
ぜひ、そんなもったいないところを見つけて、「なるほど…」と
気づいてほしいと思っています。