私の原点
私の育った家は、さもないどこにでもある家でした。
土の壁や木の匂いのする昔ながらの家でした。
私は、幼い日何もわからず、建てるのをそばで見ていました。
大工さんや職人さんが作る過程にふれながら、作業の一つ一つを目にし、子供心に自然に、あたたかさやぬくもりを感じたと思います。
そして、家族と共に、その空間で長く暮らしながら、そこからかもし出されるあたたかみや自然の木のやさしさで安らぎ、作り手の思いを感じることで人や家への感謝の気持ちをはぐくんでくれました。
また、建築に必要な質感やいろいろなものを教わりました。
今の私の原点かもしれません。
家は人を育ててくれます。
だから、簡単に家を建てたるのでなく、一つ一つを思いをこめて、家を建てなければなりません。
これから育っていく子供たちのために…