散歩が一歩

何か行き詰まった時、ぶらぶらしながら各駅停車の電車で、どこか建築めぐりをしたくなる時があります。
歩きながら、その風景のなかにビシッと納まったそつない家にめぐり会うと、心がゆれるのです。

すてきなメロディを聞いたような感動を覚えます。
建築をする人間は、良い建物に出会うと、恋をしたような不思議な気分になります。
そして、意欲をかきたてられて、また仕事をしたくなります。自分にも、心をゆらす家が出来る自信が
わいてきます。
すてきな曲が聞きたくて、いいなって思う家が見たくて、私は散歩をします。
そうすると、また一歩すすめます。

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