家和楽工房
あなたのところは、設計だけしかやらないのですかとよく言われます。
私のところは、建設業も建築士事務所の名前なので、施工までしていないと思われがちです。
設計だけを請け負っていこうと事務所を始めましたが、建築のとっかかりが現場だったこともあり、自分で施工もしたほうが手っ取り早く、現場を蜜に見ることができ、自分の思いも伝わりやすく、予算も無駄が少なく、気に入ったものができ、建築主のためになると判断して設計施工になっていきました。
また、途中でも建物にとって良いと思えば、その場で軌道修正もできます。
もう私は20年超えて、こんな形で設計から施工までやって、家を引渡してきました。
責任は重くなりますが、今は、ダイレクトで施工する喜びを痛感しています。
建築家の理想としたら、自分の設計したものを自分の気に入った材料で、その設計に見合った技量の職人さんを自分で選んで施工をし、建築主さんに喜んでもらえれば最高のことだと思います。
住宅の建築は今、昔のように熟練した職人さんが少なく、それによって出来不出来がずいぶん変わります。
今、住む人に本当に良いものを、そして自分で設計したものを納得した確かなものにしていくには、職人さんも選んで、施工にまで携わっていかなければなりません。
そのことをふまえ、こだわればこだわるほど、自分の手で施工をしなければならないのが現実です。
今回、施工までしていることがわかってもらえるように、植松一級建築士事務所の前に家和楽工房とつけようと思います。
「やわらぐ家をみんなで楽しく協力しあって建てる」「住み手作り手の総和がやわらぐ楽しい家になる」そして「住む方にやわらいで楽しく住んでもらう」「仕事に対するまっすぐな思いで住む人の顔を思い浮かべながら、お互いを信頼しあって自分の持っている力を注ぎ、みんなで一つの家を完成する」
そんな思いで、『家和楽工房 植松一級建築士事務所』と名づけようと思います。