いつもなら浴室は、メンテナンスや湿気防止、
そうじのしやすさでユニットバスで施工していますが、
今回K邸では、建築主のたってのご要望で、
ひのき風呂を作っています。
浴室内の壁は、桧板を張り、
水がかりの腰壁部分はタイルにしました。
ユニットバスと違い、工事は簡単にはいきません。
浴槽を埋め込む部分を下げて、コンクリートを打ち、
浴槽部分、洗い場部分に排水口をセットします。
そして、浴槽が水平に置けるよう、コンクリートで受けを作ります。
写真のような状態に作り、浴槽を置きます。
十数年後に修繕できるように、
浴槽を取り外せるようにしておかなければなりません。
ひのき風呂を作るには、手間と細部の気配りが必要なことが、
よくわかりました。
だからこそ、木の風呂にはいるのは、肌にもやさしく、
日本人の究極のぜいたくな癒しになるのではないでしょうか。
ひのき風呂は、お湯も冷めにくく、
桧から出る成分ヒノキチオールに精神を安定させる作用があり、
また、殺菌効果もあるそうです。
手間ひまをかけ作っただけの価値は、充分ありそうです。