「チルチンびと仕様の家」

「チルチンびと仕様の家」を今建て始めています。
口に入る食品は、法律で基準なり規制がありますが、
建築に使われる建材には、あまり規制がありません。
今の住宅では、建材から出る有害な化学物質を多少なり吸っているのが現状です。

 

「チルチンびと仕様の家」とは、そこに住む家族が
シックハウス症候群、化学物質過敏症など、
建物にともなう健康被害にあわず、
健康で安心して呼吸のできる家をつくるということです。

国産材を主体に自然素材を使用し、建材にいたっては成分を調べ、
化学物質を制御しながら家づくりをして、その証として、
完成時に52種類の化学物質(イソオクタン、テトラデカン、トルエン、
エチルベンゼン、キシレン、スチレン、ジクロロメタン、アセトン、
エタノール、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、クロルピリホスなど)
を測定して、室内濃度が指針値以下、もしくは測定されないことを確認し、
安心安全な家であることを立証します。

また地域主義工務店の部会にはかり、
木材の産地証明、使用建材、設計図書、資料、
室内化学物質濃度測定結果のチェックを受け、
充たしていれば「チルチンびと仕様の家」と
はじめて認定されます。
健康的な安心安全な家が実現できます。

建築基準法では、接着剤や合板など建材から発散する有害性のあるホルムアルデヒド、
防蟻剤に含まれるクロルピロホス
の使用だけが制限されています。

でもいくらその2種類に気をつけていても、
トルエン、キシレン、アセトアルデヒド、ベンゼンなど、
いろいろな体に悪影響を及ぼす化学物質は、
規制の対象になっていません。
住宅では野放しの状態です。
まだ人体を害する化学物質は止まってはいません。

簡単、便利、きれい…利便性を追求してきた結果、
使いにくい自然素材は敬遠され、化学物質を含んだ製品化した建材、
防蟻防腐処理された木材、接着剤で固められたベニヤ合板を
たくさん使って建てられ、その結果
今でも健康への配慮がおろそかにされているのが現実です。

高気密、高断熱の今の家では、
たとえ常時換気されていても多くの化学物質が発散すれば
健康を害することもあります。

住む人、建てる人(業者)、双方自らが勉強して、使っていいもの 悪いものを見極めながら 住まい手に合った
健康な家づくりをしたいものです。
永くほんとうに安心して暮すためにも、建築で使われる化学物質のことを少しでも知っておいた方が良いと思います。

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