良いお年をお迎えください

2011年も、もう終わろうとしています。

3月11日の東日本大震災をはじめ、世界でも災害の多い年でした。

尊い命が失われ、いまもなお普通の生活にもどれず
苦しんでいる方々が多くいます。
津波の破壊力にも驚かされました。
自然の力は、はかりしれません。
ただ、高台に逃げるしかありません。

地震にともなう原発事故も、衝撃でした。
一瞬のうちに放射能が飛散してしまうことが、
現実におこってしまったのです。
防ぐことができなかったのが事実です。
ひとつまちがえば、原子炉のメルトダウンも絵空事でなく、
現実に起こりうる恐怖を感じました。

これから、原発事故の処理にも長い年月と費用がかかります。

人間の健康とひきかえに、原子力エネルギーがあることを知らされました。
便利さや効率を追求するあまり、原子力エネルギーに頼ってしまった日本。
今後のエネルギーの在り方を考えさせられる一年にもなりました。

2011年も、もう終わろうとしています

私も、建築に携わっているものとして、
東北のような地震がこの地域でも起こりうるとして、
少しでも被害をくい止めるよう、
防災に努めていきたいと思います。

仕事があり家族といっしょに普通の生活ができることが、一番の幸福だと今感じます。

私にとって、この一年いろいろな人とめぐり会い、ふれ合いながら、
良い住宅を建てたいという思いで楽しく仕事をさせてもらいました。
合う人、皆、優しい人ばかりでした。
そして忙しい一年でもありました。

今年、建築主の多くは、若い方でした。

今年、建築主の多くは、若い方でした

既製品を使い、家を簡単に建ててしまう時代に、
私と同じように、感性を大切に、手仕事や自然味をとりいれて
自分の家族に合った住まいを造りたいと考えている
若い人がいることがうれしくなりました。
若い同志ができたような錯覚になりました。

住宅の話をしていると、感性や考え方がひしひしと伝わってきて、
私の感覚や設計力を後押ししてくれました。
職人さんもそんな建築主とふれ合うことでより以上の仕事の出来栄えになったと思います。
建築主も職人の仕事を見てふれ合うことで思いや心意気を感じていただいたのではと思います。
それが家づくりの楽しさや家を大切にする気持ちにつながってゆきます。

家づくりの楽しさや家を大切にする気持ちに

いろいろなことに夢をいだき、それを要求することで、
私も刺激を受け、提案もし、お互いの相乗効果につながり
自分らしい家の完成への手助けにつながっていったと思い
ます。
若い方とふれ合うことで、いろいろな勉強をさせてもらいました。

来年もまた、建築主と物づくりの楽しさを味わいながら、
自然味を取り入れて、ぬくもりのあるその家族に合った家を建てていきたいと思います。

自然味を取り入れて、ぬくもりのあるその家族に合った家

一年間 ありがとうございました。

良いお年をお迎えください。

※年末年始休暇のお知らせ
 2011年12月31日~2012年1月5日

 2012年1月6日から通常業務とさせていただきます。

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