今日は上棟式でした
今日は上棟式でした。
建方といえば、ベニヤを使って建てるのがあたりまえになっていますが
私どもが、ベニヤや集成材を何も使わずに、無垢のひのき、杉を使って
建てているので、不思議に感じたのか、木の香りに誘われたのか
近所の方が何人か見に来られました。
「今どき、こんなに木をふんだんに使って建てるところがあるのかね」
と言われます。
しかし私は、これが本当の建物のあり方だと思っています。
屋根材も合板を使わず杉板で張り、2階の水平構面も構造用合板を使わず
杉板厚30の板を斜め張りします。
また、耐震壁も合板を使わず、ひのきの筋違を建築基準法の2倍近く
確保します。
昔ながらの、当たり前のことをしているだけなのです。
より長く家をもたせようと思うと、無垢の木材だけで建てた方が
一番だと思う、こだわりからです。
安価にするために、手間をかけず簡単にすますために構法が
変わってきました。
その弊害として、職人さんや住まい手の健康が、おびやかされます。
また、耐久性のない建物になってしまいます。
今回は、屋根の野地板(屋根に張る板)も斜め45°に張り、
より水平剛性を高めました。
その後、建て主のご家族が2階にあがり、簡単な上棟式を
行いました。
2階の床で、おとうさんとお子さんが、2礼2拍1礼のおじぎをして
家の安全を祈願しました。
小さな手を合わせたお子さんの姿は、私の幼い頃のあじわった上棟式と
オーバーラップして、何ともいえませんでした。
いつまでも覚えていてくれると思います。