丸太梁再び2
2月に解体された、建築主が子供のころから親しんだ
古い石蔵の丸太梁は、新しい形で復元するため
材木屋さんの作業場で、静かに眠って待っていました。
今度は、新居の居間の梁になるために
大工さんの手により、手加工が始まりました。
新しいものと、古いものを融合して、
それなりに見せるのは、生易しいことではありません。
大工の経験値と腕によるところが大きいです。
建築主の喜ぶ顔をみるため、英知をしぼりながら
作業をしています。
出来たときに、時代を刻んだ丸太梁が、新しい八寸角の柱や
梁、桁と組み合わされて
天井を見上げれば、子供のころに見た懐かしい丸太が
そこに何の違和感もなく存在して、居間の空間を
作ってくれることを想像しながら、仕事をしています。
時を過ごした丸太梁は、いいものです。
癒されます。
人に合います。
そして、
やさしいです。