現場見学会を終えて

4月26日、27日の久しぶりに開催した現場見学会が終わりました。

見学に来られた方は、あまり多くなかったのですが、その分、ゆっくりお話しもでき、私の考えや建築への思いを、建物を通して伝えることが出来て、有意義な時間を過ごさせていただきました。

また、無垢の木のドア、天然木のテーブル、作り付けの家具、なぐり仕上げの柱、きらめくガラスモザイクタイル、ステンドグラスなど、手作り感があふれ、テーマである「住めば住むほど心と体になじむ家」を少なからず感じていただいたと思います。
また、OBのお客様も来ていただき、私がどんな仕事をしているか、いつも興味を持っていただき、ありがたく思っています。いつものように、新しいものにも挑戦しています。
時代が変わっても、私は、無垢の木と手作りの家を心がけたいと思います。
なぜなら、長持ちすることと、飽きがこないからです。
最近、既製品を多用して3ヶ月くらいで、差し障りなく作る住宅が、ローコストだと重宝されています。それに立ち向かうため、多くの業者が同じように必死になって、安い商品化住宅を作り続けています。安価な新建材で形作られた住宅は、果たして何年持つのでしょうか。ノミやカンナを使わず、人の情熱や思いが少ない住宅は、風合いが乏しく、飽きてしまわないでしょうか。時代の流れなのでしょうか。
作り手が、建築の本当の住み良さのために、どういうものを使うべきか訴え、見本を示し、住まい手が、もう少し質に目を向け住み良さを追求しなければ、この流れは止まりません。
木と向かい合いながら、ノミやカンナを使って大工さんが建築主のために腕をふるい、下職さんが丹念に仕上げる。本当の家作りとは、そういうものだと思います。
そのためにも、私共職人の心意気や思いがはいっている住宅を作り、少しでも機会があれば見ていただき、居心地の良さや暖かさや、やさしさを感じていただけるか評価をあおぎたいと思います。そして、一つでもそういう住宅を作っていきたいと思います。
また、開催した折にはお越しください。

和室

ステンドグラス

なぐり仕上げの柱

ガラスモザイク

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