長期優良住宅先導的モデル事業 始めています。

国から補助金のでる長期優良住宅先導的モデル事業「ちきゆう住宅」の申請をして、きびしい審査の結果
2件の受理をもらい、工事を始めています。

この建物の仕様には、いろいろな規制があり、決められている項目を厳格に実行していかなければなりません。
今まで以上に、気をひきしめて工事にとりかかっています。
簡単に、やらなければならない仕様を箇条書きにします。
1)基礎コンクリート強度?30N/m?で打設(通常は21N/m?)
2)次世代省エネルギー基準?断熱材等がより密度が濃く厚くなります。
 壁は厚50?→100?。天井は厚50?→200?。床は厚30?→50?。
開口部は複層ガラス(ガラスは日射遮蔽効果のあるもの)
3)給水排水さや管方式?コンクリートに埋め込まないので、いつでも欠陥があった場合、
 配管を取り替えることができます。
4)外壁は通気工法?外壁材と構造材の間に18?以上の通気巾を設けて、空気を流通させ劣化を防ぐ。
5)点検口の確保?床下、天井裏を目で見て点検でき、維持管理、修繕が容易。
6)構造材は全て国産材を使用?気候風土に合っていて、防蟻、劣化に強い。
7)耐震等級2以上?建築基準法の1.25倍以上の強度にしなければならない。
8)完成後、定期的に点検をし、維持管理の履歴を残す。
9)長期優良住宅普及のため、現場見学会を2回以上行う。

今までの住宅は、新築でも25年?30年ほどのサイクルで、建て替えられていましたが、
それは、地球にゴミが増えるだけで処理に負担がかかります。
また、資源の無駄にもなります。
長期優良住宅は、劣化の少ない耐久性の有る材料を使い、点検や改修をしていきますので2?3世代が使用することが可能になります。
地球の資源も無駄がなく、国産材を使用することで日本の林業も活性化し、日本の森林を守ることになり、新しく木を植えれば、CO2の削減にもつながります。地球環境に配慮できます。
また生涯所得を、子供、孫の代に新築工事の費用に使わなくてすむので、家にかからない分、
豊かな生活ができます。
また、次世代省エネルギー基準にすることで冷暖房費が抑えられ、より少ないエネルギーでまかなえるので
経済的です。

これからは、長持ちする良いものを建てて、維持費を少なく自然を害さない長く大事に住む住宅が求められてゆきます。
長期優良住宅と認可されれば、環境に配慮した住宅として、所得税、固定資産税、所得税の減税措置や
住宅ローン等のメリットもあります。
いろいろなことがここにきて法律で決められ、住宅業界も右往左往しています。
今まで通りでは、優遇措置や助成をうけられず、損をする場合もあります。

乗り遅れないように、何がいいのか何が不要なのか、
建てる方は、資料を集め自分なりに検討し、見極めていかなければならないと思います。
今の住宅のあり方や考え方、そして将来のことも考えながら、自分らしい住宅を作るために、
情報を集めてください。さしずめ 長期優良住宅、補助金の出る長期優良住宅普及促進事業と長期優良住宅先導的モデル事業は簡単でも知っておいたほうがよいとおもいます。
私なりに知っている限り、これからも有効なアドバイスをしていきたいと思います。

今施工している
長期優良住宅先導的モデル事業の基礎配筋

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