なにげない風景
高いビルが建ち並ぶ東京の街。
なにげなく歩いていると、道路から、ずっと奥に2階建てのかわいい建物がありました。
道路に面しているのは、
アイアンのデザインされた門扉と短いフェンスのみ。
メニューが出ているので、レストランのようです。
樹木に囲まれたテラス席を見ながら、
長いエントランスを入口のドアに向かいます。
入口のドアを開けるまでに、どんな店内なのか、どんな食事になるのか
いろいろ考え、ワクワクしてきます。
建物の外観は、生活に直接かかわるものではありません。
でも道行く人は、何気なく目にして、
雰囲気がいいなぁとか、レンガタイルがいいなぁとか、
一瞬にして体感していると思います。
建物の外観は、いつも人目につき公共的なところがあります。
玄関ポーチをきれいにそうじしたり
花をかざったりするのは、はっきりではないけれど
公共的なところがあると、感じているからではないでしょうか。
お客様がいらした時、気持ちよく玄関ドアをあけてもらえるように
そして暮らしている人も楽しめるよう
いろいろ工夫して花や雑貨を飾って
風景にとけ込むように、しつらえをすることで
まわりと建物がなかよくなります。