家和楽工房 昔と今
家和楽工房では、昔は洋風の家を
多く建てていました。
建て主さんのニーズと、私のイメージが
一致していたからです。
色も、瓦、タイルやステンドグラス、アイアン、
洋風しっくい等を用い
大胆な鮮やかなものを使えて、おもしろさを
建て主さんと共に楽しみました。
私も洋風の家が好きでした。
しかし、最近私の嗜好が変わってきたこともあり
今は現代的な和風の家が多くなってきました。
私も少し年をかさね、気持ちが落ち着いてきた
のだと思います。
日本の木のすばらしさを知ったこともあります。
今、無垢材で洋風の家を建てると、ナラ、タモなど
広葉樹の値段が高騰し、どうしても建築費が
高くなってしまいます。
そうかといって、木肌調のはりもの(ラッピング)や
ベニヤ類を使って洋風調に仕上げるのは、私自身に
抵抗があります。
従来は、東南アジア等で木材を伐採し
安く日本に輸入していたのですが、
ここ数年、環境破壊の問題もあり、伐採後の植栽も
計画するようになり、出荷制限で、洋材の値段が
あがってしまったのです。
その反面日本の木は、木を切り出す山師も少なく
森林が少なからず多くが手つかずに残っています。
伐採したあとの植栽も計画的にしています。
日本の木は美しく最高です。
木目を見ていれば落ち着くし
香りにも癒されます。
私は今、日本の木の耐久性、防蟻性、居住性、
ぬくもりを感じながら、日本の木を知る職人さんと
ともに、建て主さんにふさわしい居心地のいい
いつまでも愛される住宅を目指していこうと
考えています。