タイルの使い方
今、「ビルトインガレージのある家」の仕上げ工事をしています。
今回初めて、車庫出入り口シャッター廻りに、大型のコーナータイルを貼ってみました。
通常は、三方(上、左右)の縁は金属の枠で囲うのですが、金属だと少し冷たさを感じると思い、建築主了解のもと、軌道修正をして、暖かみのあるタイルを貼ってみました。
外壁の色とのバランスも考え、タイル選びをしました。
気を使って繊細なまでに選ばないとヒットせず、タイルを貼っても無駄になってしまい、間違えればいやみになりかねません。
私にしてみれば、針に糸を通すように、精神をとぎすませて選びます。
タイルを貼ってから、外壁の吹付けをします。
吹付けが終わって初めて、その組み合わせに遭遇します。
自分の選んだタイルが良かったのか悪かったのか、わかります。
その外観のなかになんとなく溶け込んでいるタイル、主張せず自然におさまってポジションを与えられたタイルを見た時、うれしくなります。
いいタイルだねえと言ってくださるよりも、気にならないくらいの方が最良です。