静岡県沼津の工務店 家和楽工房(株)- 植松一級建築士事務所

今年もよろしくお願いします。

明けましておめでとうございます。 正月早々、ジョギングをしてきました。 千本海岸は、 風もなく、海は深く青く、穏やかです。 空は、澄み渡って、 美しい富士山は 、雪の山肌を くっきりと映し出して、 より雄大に見えます。そんなさわやかな気持ちから、 一年の出発に ふさわしい日に 思えてきます。

千本からの富士

今、こんな風景に包まれ 、足を運んでいると 、住宅への熱い思いが 浮かんで きます 。 今以上に、人にやさしく 、人に寄り添う、いつまでも感動できる 家を作ろうとする躍動感が、心の中にひたひたと、静かに流れてきます。

駿河湾

この一年、 どこまでできるかわかりませんが、 背伸びせず 、身の丈にあったことを 、ひとつひとつ 丁寧に やっていこう思います。

狩野川と沼津の街

外壁塗り替え

外壁も20年も経つと 、汚れたり、 色があせたり 、剥がれたり、 カビたりして きます。 放っておくと内部に 水が浸透したり して 、構造体を 腐らせてしまう 場合もあります。 けれど 、塗替えの 一番の理由は きれいにして 気持ちよく 住みたいと 思うからです。 そして、夢があるから 建築主は今度は どんな色を塗ろうか 迷います。 色は 明度、彩度、 色彩により どんな色でもできます。 その中で 建築主の希望の色 と 、環境に 合う色を 見つけることは 難しいことです。 それを見つけて 、お手伝いすることが 私の建築士としての仕事です。

塗り替え前

西伊豆で 、外壁の 塗り替えの依頼を受けました 。 その町は 、今年環境条例が 施行され 、街の環境に に合った色 しか使いえせん。目立つ 艷やかな  色などは、だめです。おとなしい色しか使えません。 共同住宅ですが 依頼主の希望は、 前と同じように 赤い トーンの 色にして、 目立つようにしたいとの ことでした。 役所の 景観条例を 、無視して 希望の色を塗るわけにもいきません。 人それぞれに好みの色が違うので 、その人に合った 、その環境にあった 、これという色を 見つけるのは非常に難しいです。

私は住むところ である共同住宅、 住宅 など の 色選には 、こんな風に なって欲しいと言う イメージがあります。 周囲と 仲良くなる色 、目立たなくてもいい 、鮮やかでなくてもいい 、だけど、さりげなく 印象的な色、 出しゃばらなく 、くどくなく、 つつましく、そしてやわらぎをあたえる色 、人工の色でなく 自然 色 に近い色 、住む人に 引き立て役になるような色 、誰にでも好かれる 公約数の色 、心がやすらぐ色、 側にいて 落ち着く色 、どれもが人に 寄り添うような色です。 人が 住むところですから 暖かく 、優しく、 つつまれるような色がいい 、多分 誰もがそう思います。

アフター

私は、そんな気持ちを 大事にしながら、 現地で 色見本帳を取り 、周囲と 建物をにらめっこしながら 時間をかけ、 色選びをします。 時にはその日で 決まらないこともあります。 自然に こんな色がいいと言う 答えが やってくるまで、まっています。 色は計算して 答えが 一つ 出るのではなく。 感覚や、感性から 色々な色が 浮かび上がってきます。 これでいいと言う 答えは ありません。試行錯誤して 、その中から ひとつにチョイスして 、建築主に 了承をとった上で 塗装工事を 施こします。   

後は、自分自身の 感覚を信じるしか ないです。 足場が取れて、 建物が あらわになってそれを見た時、 自分の中で ある程度 答えが出ます。 その時 いいなと 思う 感覚 になれば 成功です。 色選びはいつも不安 だらけです。 だけど 楽しいです。

床を強くして家を守る

今まで 、床や屋根の 強さは あまり 重要視 されて きませんでした。 耐力壁の 強さ、 柱の引き抜き 、壁のバランスなど は 建築基準法 に規定されていますが、 床の強さの 規定は 記述 にありません。 でも、床の剛性は 、木造住宅の耐震性には重要な役割を果たします。 役目としては 地震力を耐震壁に 伝えます 。また、 地震に耐える 壁のバランスは、床の強度が十分 あることで 保たれます。 床が変形したりすると、 建物がねじれ耐震壁 に うまく伝わらず、 倒壊する 危険があります。

2階の梁

一般的に床の強さを高めるには 3点あります。            梁と梁の交差部に 斜めに火打梁をいれる。           床を 認定を受けた 、合板 ボードで はる。            工法認定の無垢板張り      以上を単独 、または複合したり しながら、下階の壁の配置をふまえ、 強度計算をして 安全を 立証します。

2階の床に杉無垢ボード

私は、床については 、 一般的に使われている 接着剤 など で固められたベニヤ合板などで施工しません。 体と 環境にやさしいもの 、なるべく無垢材を使って建てたい 理念があるからでです。 2階部分の床は、 認定を受けた 厚み28 mm の 杉の無垢ボードと 火打梁を 併用して 設計します。 一般的には新築する際は屋根部分は 合板です。 私は無垢板を 使用したいので 杉板を 屋根面に 45度に斜めに はります。 そうすることで 、屋根の剛性を確保します 。

屋根材を斜めに張っている

屋根は、直接環境に影響される部分です。 直射日光を受け、風雨にさらされ、日動、季節の温度差に 影響されます。 一番ダメージを 受けます。 長年、 住宅建築に携わっていて 、わかったのは 屋根面が、 一番 腐食したり損傷する のが多い事です。

屋根面杉板斜め貼り

直射日光に熱せられ、 凍りそうな冬の寒さ 、それでも 屋根材は 、ある程度 、耐える材料で できていまが 、その下地に関しては、 耐えられる 材質になっていないのが 、現状です。 私は何件も、 朽ちた屋根の合板を見てきました。 下地が腐ると、 屋根材を はがさないと、 直しようがないのです。 大幅な 費用が、かかってしまいます。 温度差により、 結露したり 、蒸れたり 長期にわたって それを繰り返した 結果です。 その反面 、昔ながらの 無垢の杉板の 屋根下地は、傷んでいません。 以上のことから、 私は、屋根に、無垢の杉板を使用します。

家を 大事に 長く 持たせたいなら 床、屋根下地は 無垢材がいいと 思います。

水平構面は 大切です。 地震に対して 重要な働きをします。 いくら耐震壁が 多くても、床が強くなければ、耐震性は乏しくなります。 家を建てる時は 、あまり知られていませんが、 床や屋根の材料にも 気を配り、 床の剛性にも 、目を向けてほしいと 思います。

東伊豆のリモート住宅

私は、今 、東伊豆 に 、東京に住んでいる建築主の 依頼を受け 、将来 リモートで 仕事のできる 住宅を 建てています。

建築地は、海に近く 、 山合いの 傾斜地で 見晴らしの良い 、風光明美な ところです。 それは良いのですが、 国立公園の 中 なので 色々な規制があります。 外壁 、瓦の 色、配置 、構造など指定があります。 住まう人の、希望通りには いかないところもあります。 その中で よりベストになるように、 建築主と打ち合わせをしながら家づくりをしています 。

住まう方が、 無垢素材や漆喰など 自然素材を使い 、また、 手作りで 芸術性を持つ、心と体 が 癒される 私どもの 家づくり を気に いっていただき、 仕事をいただきました。 私の コンセプトに共感をもらい 、こんなに嬉しいことは ありません。

家づくりを 信頼して いただくことで、 自分の感覚とか感性を のびのびと 発揮でき、楽しく仕事ができます。 そして 自分の 仕事に やりがいと 、誇りを持つことが できます。

安くできるから 、簡単だから といって 、体に悪いものは 使いたくありません。 心が感じるものを 使って 家づくりを していきたいです。 それが住まい手の 希望でもあり 、私の求める 家づくりだからです。そして、それが将来にわたって、 住めば住むほど 、愛着がわいてくる家になります。

東伊豆の海が向こうに見える

子供室の間仕切りを本棚とクロークで

5年前に 、無垢材と 自然素材で、 新築させてもらった 家 のご主人から、 子供室に 本棚 を作りたいと 依頼を受けました 。 新築時は、 生まれたばかりの 男の 赤ちゃんでしたので 、広い部屋で 十分 遊ばせたいと言う 思い で、 間仕切りは 設けずに 使っていました。 今、その子も 育って 、幼稚園に行くようになり 、また 、二人目に女の子が生まれて 3歳になりました。 二つの部屋と、 おもちゃ や 本や 衣服などの、 それぞれの 置き場所が 必要になってきました。

新築時に、 90 cm の間で 、幅300 の本棚 、幅600のクロークを たがい違いにして、 間仕切りを作り、 双方の部屋から 、使えるよう計画をしてありましたので、それを実行するようアドバイスをさせていただきました。

出来合いの 本棚を 設置したり、 ラッピングの 化粧板 で作れば 、安価にできますが、 廻りが、無垢の木や 、自然素材なので トーン が合いません。 同じトーンで合わせて、 雰囲気を 大事に したい というこだわり も あり、 日本の杉の 集成板を 使って作ることに しまし た。

出来上がった後 、スッキリ、 違和感もなくでき、 依頼者に喜んで頂きました。

後日 、お話を 聞かせてもらいました。 一緒に夜寝ていたお子さんが、 自分の部屋だと言う 自覚ができ 、部屋で 寝るようになったと 言っていました。 おもちゃ や、本も 、自分なりに片付けていると思います。

木は、やさしく 、時が経つごとに 愛着が出てくるので、 より一層、これからも、 お子さんの心を、癒して、いってくれると思います 。 これから、大人になるまで、 ここで、どんな物語が生まれ、どんな本が 、並んで ゆくのでしょうか。楽しみです。

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