静岡県沼津の工務店 家和楽工房(株)- 植松一級建築士事務所

居間にステンドグラスを

今、建築中の 東伊豆の 住宅で。

家が出来上がった時 、日常生活を楽しむには、 何らかの 工夫が必要だと思う。 家は 黙って待っていて は 味わいのある家にはならない。 建築主なり 設計者が 、自ら 愛情をもって 、家に叡智を注ぎ込まなければ 、住む人が 、気に入るオリジナリティな 家は 産まれない。

自分なりのイメージを 、家に 膨らませ、 作り込めば、 できてからの 長い大切な時間を 、楽しませてくれる。

作る時 、気配りと 気遣いが 家を良くして いきます。

居間のパース

これから、階段室の吹き抜けと 、居間の境に入れる 手製のステンドグラスは 、そんなひとつの、家に対する 愛情の形です。

西日が当たる 階段室から、 光がさして、 手製の ステンドグラス越しに、暖かな淡い光の束が、居間いっぱいに広がる。 じゃまにならない やさしい光が、やわらかな空間を演出してくれる。 ソファーに座りながら 、 時の移ろいに 変わって行く 光の色調を 楽しむ。 そんな光景が 目に浮かんできます。

居間にはいる手作りのステンドグラス

外壁塗り替え

外壁も20年も経つと 、汚れたり、 色があせたり 、剥がれたり、 カビたりして きます。 放っておくと内部に 水が浸透したり して 、構造体を 腐らせてしまう 場合もあります。 けれど 、塗替えの 一番の理由は きれいにして 気持ちよく 住みたいと 思うからです。 そして、夢があるから 建築主は今度は どんな色を塗ろうか 迷います。 色は 明度、彩度、 色彩により どんな色でもできます。 その中で 建築主の希望の色 と 、環境に 合う色を 見つけることは 難しいことです。 それを見つけて 、お手伝いすることが 私の建築士としての仕事です。

塗り替え前

西伊豆で 、外壁の 塗り替えの依頼を受けました 。 その町は 、今年環境条例が 施行され 、街の環境に に合った色 しか使いえせん。目立つ 艷やかな  色などは、だめです。おとなしい色しか使えません。 共同住宅ですが 依頼主の希望は、 前と同じように 赤い トーンの 色にして、 目立つようにしたいとの ことでした。 役所の 景観条例を 、無視して 希望の色を塗るわけにもいきません。 人それぞれに好みの色が違うので 、その人に合った 、その環境にあった 、これという色を 見つけるのは非常に難しいです。

私は住むところ である共同住宅、 住宅 など の 色選には 、こんな風に なって欲しいと言う イメージがあります。 周囲と 仲良くなる色 、目立たなくてもいい 、鮮やかでなくてもいい 、だけど、さりげなく 印象的な色、 出しゃばらなく 、くどくなく、 つつましく、そしてやわらぎをあたえる色 、人工の色でなく 自然 色 に近い色 、住む人に 引き立て役になるような色 、誰にでも好かれる 公約数の色 、心がやすらぐ色、 側にいて 落ち着く色 、どれもが人に 寄り添うような色です。 人が 住むところですから 暖かく 、優しく、 つつまれるような色がいい 、多分 誰もがそう思います。

アフター

私は、そんな気持ちを 大事にしながら、 現地で 色見本帳を取り 、周囲と 建物をにらめっこしながら 時間をかけ、 色選びをします。 時にはその日で 決まらないこともあります。 自然に こんな色がいいと言う 答えが やってくるまで、まっています。 色は計算して 答えが 一つ 出るのではなく。 感覚や、感性から 色々な色が 浮かび上がってきます。 これでいいと言う 答えは ありません。試行錯誤して 、その中から ひとつにチョイスして 、建築主に 了承をとった上で 塗装工事を 施こします。   

後は、自分自身の 感覚を信じるしか ないです。 足場が取れて、 建物が あらわになってそれを見た時、 自分の中で ある程度 答えが出ます。 その時 いいなと 思う 感覚 になれば 成功です。 色選びはいつも不安 だらけです。 だけど 楽しいです。

床を強くして家を守る

今まで 、床や屋根の 強さは あまり 重要視 されて きませんでした。 耐力壁の 強さ、 柱の引き抜き 、壁のバランスなど は 建築基準法 に規定されていますが、 床の強さの 規定は 記述 にありません。 でも、床の剛性は 、木造住宅の耐震性には重要な役割を果たします。 役目としては 地震力を耐震壁に 伝えます 。また、 地震に耐える 壁のバランスは、床の強度が十分 あることで 保たれます。 床が変形したりすると、 建物がねじれ耐震壁 に うまく伝わらず、 倒壊する 危険があります。

2階の梁

一般的に床の強さを高めるには 3点あります。            梁と梁の交差部に 斜めに火打梁をいれる。           床を 認定を受けた 、合板 ボードで はる。            工法認定の無垢板張り      以上を単独 、または複合したり しながら、下階の壁の配置をふまえ、 強度計算をして 安全を 立証します。

2階の床に杉無垢ボード

私は、床については 、 一般的に使われている 接着剤 など で固められたベニヤ合板などで施工しません。 体と 環境にやさしいもの 、なるべく無垢材を使って建てたい 理念があるからでです。 2階部分の床は、 認定を受けた 厚み28 mm の 杉の無垢ボードと 火打梁を 併用して 設計します。 一般的には新築する際は屋根部分は 合板です。 私は無垢板を 使用したいので 杉板を 屋根面に 45度に斜めに はります。 そうすることで 、屋根の剛性を確保します 。

屋根材を斜めに張っている

屋根は、直接環境に影響される部分です。 直射日光を受け、風雨にさらされ、日動、季節の温度差に 影響されます。 一番ダメージを 受けます。 長年、 住宅建築に携わっていて 、わかったのは 屋根面が、 一番 腐食したり損傷する のが多い事です。

屋根面杉板斜め貼り

直射日光に熱せられ、 凍りそうな冬の寒さ 、それでも 屋根材は 、ある程度 、耐える材料で できていまが 、その下地に関しては、 耐えられる 材質になっていないのが 、現状です。 私は何件も、 朽ちた屋根の合板を見てきました。 下地が腐ると、 屋根材を はがさないと、 直しようがないのです。 大幅な 費用が、かかってしまいます。 温度差により、 結露したり 、蒸れたり 長期にわたって それを繰り返した 結果です。 その反面 、昔ながらの 無垢の杉板の 屋根下地は、傷んでいません。 以上のことから、 私は、屋根に、無垢の杉板を使用します。

家を 大事に 長く 持たせたいなら 床、屋根下地は 無垢材がいいと 思います。

水平構面は 大切です。 地震に対して 重要な働きをします。 いくら耐震壁が 多くても、床が強くなければ、耐震性は乏しくなります。 家を建てる時は 、あまり知られていませんが、 床や屋根の材料にも 気を配り、 床の剛性にも 、目を向けてほしいと 思います。

東伊豆のリモート住宅

私は、今 、東伊豆 に 、東京に住んでいる建築主の 依頼を受け 、将来 リモートで 仕事のできる 住宅を 建てています。

建築地は、海に近く 、 山合いの 傾斜地で 見晴らしの良い 、風光明美な ところです。 それは良いのですが、 国立公園の 中 なので 色々な規制があります。 外壁 、瓦の 色、配置 、構造など指定があります。 住まう人の、希望通りには いかないところもあります。 その中で よりベストになるように、 建築主と打ち合わせをしながら家づくりをしています 。

住まう方が、 無垢素材や漆喰など 自然素材を使い 、また、 手作りで 芸術性を持つ、心と体 が 癒される 私どもの 家づくり を気に いっていただき、 仕事をいただきました。 私の コンセプトに共感をもらい 、こんなに嬉しいことは ありません。

家づくりを 信頼して いただくことで、 自分の感覚とか感性を のびのびと 発揮でき、楽しく仕事ができます。 そして 自分の 仕事に やりがいと 、誇りを持つことが できます。

安くできるから 、簡単だから といって 、体に悪いものは 使いたくありません。 心が感じるものを 使って 家づくりを していきたいです。 それが住まい手の 希望でもあり 、私の求める 家づくりだからです。そして、それが将来にわたって、 住めば住むほど 、愛着がわいてくる家になります。

東伊豆の海が向こうに見える

真壁和室を 事務所に

二十数年前 、家和楽工房で建てた家の 和室の続き 間だった所を 、事務所に改造しました。 昔 、私にとっても 手をかけた 思いのある 和室でした。 今は 、人の集まりや 、家の行事が少なくなったため 、和室の続き間は だんだん使われなくなってきました。

改造前

家に併用して土木会社の 事務所は ありましたが 、手狭になり 、あまり使われていない 和室の続き間を、 事務所に活用することにしました。 家和楽工房で 建てたこともあり、 その和室の雰囲気を壊さず木の温もりを感じる落ち着いた事務所にしてほしいと依頼を受け、 使いやすさと 居心地を重視して レイアウトして、作り上げました。

改造途中

和室の仕上げはそのままで、壁はわら聚楽 、床は畳から 栗の無垢板を張り 、天井は 杉の竿縁天井はそのままで、 大きなペンダントの照明を取り 、均等に 光が万遍と届くように、 竿縁の間に すっきりとした 八つの シーリングの 照明を取り付けました 。スチールの事務机だと 違和感が出てしまうので 、2300*650 の 自然木の 2枚の 板で. 机を2台 固定して作りました。 樹種は 、北海道の キハダ という固い 机に合う 木です。 言葉の如く 木肌が美しく 、見ていて 落ち着きます。 その横の手の届くところには 、日本杉の 集成材で 本棚を 作りました 。使い勝手は良いと思います 。打ち合わせのテーブルも、 谷田木材に行き選んできました 。

机想像図
机詳細図
本棚詳細図

木は、出会いです 。めぐり逢いです 。その時、めぐり合わなければ、良い木は手に入りません 。ちょうどその時 、目の詰んだ赤味の杉がありました 。多分300年あまり経っていると思います 。その社長に聞いたところ、この木は千葉の香取神社の境内にあった 杉だということです。

杉の打ち合わせテーブル

和室の空間に 見合うように、 寸分と 狂うことなく コーディネートすることで、 木のぬくもりを感じる居心地のよい 事務所になって行きます 。細部にわたって、気を使うことで、建物にこうしたいという確かな 主張が、伝わってゆます。

自然の木はやさしく落ち着きます 。キハダの机に向かえば 、仕事もはかどると思います 。そして、落ち着く分、物事を決める時、 冷静に判断できるのではと思います。

改造後

来客があった時、杉 のテーブルに向かって 話せば、より会話が弾みます 。時の経つのを忘れて、長居してしまいます 。

今 、機能ばかり優先した既製品で固められた無機質な 事務所が多い中 、こんなにいっぱいに自然が詰まったあたたかな事務所があってもいいのではと思います 。何か 、いとおしくなります。

キハダの机

私が、このリノベーションで 感じたこと、 新築の時に ちゃんとした材料で作っておけば、柱も壁も床も天井も しっかりしていて、それを壊さずに その雰囲気を変えず、 その風合いを生かした 現在に見合った、 より以上のものが できあがります。無垢の木は、手をかければよみがえってきます。 壊さず 大事にすることで 節約になり 、コストダウンにつながります。 思い入れのある家を壊すと寂しい気がしますが、 それもなくなります。

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